「尾鷲わっぱ」 工房など巡る 東紀州で「三重の宝ツアー」

【世古さん(右)の説明を聞くツアー参加者たち=尾鷲市向井で】

【尾鷲】県主催の「三重の宝ツアー」が6―8日の日程で開かれ、東京や神奈川などから30ー80代の13人が尾鷲市や熊野市を訪れている。

県内観光の誘客を進めることなどを目的に平成29年度から開き、3回目。これまで鳥羽市や松阪市を巡っている。今年は熊野古道が世界遺産に登録されて15周年を記念し、東紀州地域でのツアーを企画。6日は熊野市神川町の田野那智黒石店と仮谷梅菅堂を訪れ、那智黒石の加工場などを見学した。

7日は、同市の花の窟神社や丸山千枚田を訪れ、熊野古道・松本峠を歩いた後、尾鷲市向井にある明治20年創業の「ぬし熊」の工房を見学した。工房では県指定伝統工芸品で、ヒノキを使った漆器「尾鷲わっぱ」を制作している。

参加者は、四代目の世古効史さん(60)に「どのようにして技術を習得したのか」「どういった工程が難しいか」と質問するなどして交流。縫い目部分に使うサクラの皮をカンナで削る作業などを見学し、ヒノキ材を円形にする体験も行った。

初めてツアーに参加した黒沢ミユキさん(55)=埼玉県川越市=は「職人の話しを聞きながら作業現場を見ることができてすごく良い経験になった」と話した。