香港からの訪日旅行を語る JNTO事務所所長が講演 三重

【香港の情勢を説明する薬丸氏=津市一身田上津部田の県総合文化センターで】

三重県は6日、津市一身田上津部田の県総合文化センターで、「#VISITMIEインバウンドセミナー」を開いた。日本政府観光局(JNTO)香港事務所の薬丸裕所長が県内の観光業者ら約30人を前に「香港からの訪日旅行について」と題して講演。香港で6月以降発生しているのデモの影響について「それほど極端には落ちていない」との見方を示し、プロモーションの重要性を訴えた。

観光業者に訪日外国人観光客へのPRやサービス開発に生かしてもらおうと平成29年度から毎年、JNTOの海外事務所長を招いてセミナーを実施している。3回目となる本年度は訪日観光客の市場が大きく、リピーターの多い香港を対象地域に選んだ。

薬丸氏は今年1―7月に日本を訪れた香港人が前年と比べて1・7%減の131万4659人だったと説明。訪日香港人の減少は「基本的にデモだけが要因ではない」とし、昨年度以降の香港の景気後退なども要因に挙げた。

訪日香港人観光客について「宿泊施設そのものを楽しむのがトレンド。宿のホームページで得られる情報を大切にしながら宿選びをしているので、宿泊施設が直販するチャンスになる」と指摘。「訪日旅行回数が多い人ほど消費単価が高い」と話した。

その上で、香港のガイドブックの県の評価は「歴史的な雰囲気や飲食を楽しむのは最高評価だが、夜の楽しみがゼロ」と説明。「県には良い食材や宿泊施設がたくさんある。演出や見せ方で高額商品になる」と富裕層向けの商品開発を提案した。

県によると、1―6月の県内の外国人宿泊者数は前年同期と比べて6・7%増加した一方、香港人の宿泊者は20%ほど減少した。