宣長の京都旅に焦点 松阪の記念館 重文含む資料91点展示 三重

【本居宣長が京都の情報を書き集めた「都考抜書」】

【松阪】三重県松阪市殿町の本居宣長記念館は10日から、秋の企画展「宣長の京とりっぷ」を始める。生涯に計9回に及んだ宣長の京都行きに焦点を当てる。国重要文化財51点を含む75種91点を出品する。会期は12月8日まで。

宣長最初の上京は16歳。江戸へ商人修行に行く1カ月ほど前、京都見物に行った。商人見習いはうまくいかず、1年で家に戻り、2年ほど部屋へ引きこもって地図を描いたり本を読んだりして過ごし、京都の情報を集めた「都考抜書」を作った。

23歳から医学修業で京都の儒者堀景山に入門。日本の古典や歴史が好きな師匠に触発され、古典への目を開かれていく。現在、堀家跡に「本居宣長先生修学之地」碑が建つ。「在京日記」は楽しく遊んだ記事で埋まっている。

亡くなる直前の72歳には講釈のため上京し、諸国の門人や公卿、僧侶らで盛況だった。帰ってから「この世で一番住みたい場所は京都の他にはない」と書いている。

同館は宣長の上京について「内容はさまざまですが、共通点はいずれも『楽しそう』なところ。京都での楽しい日々を思っては脳内トリップしていた」と解説している。

展示説明会は9月21日、10月19日、11月16日のいずれも午前11時から。無料。

入館料は大人400円、大学生300円、小学4年生―高校生200円。