亀山で住居侵入容疑 逮捕の女は稲生高職員 三重県教育長会見

【定例記者会見で、公表基準の見直しを検討する考えを示す廣田教育長=三重県庁で】

三重県の廣田恵子県教育長は5日の定例記者会見で、亀山署に邸宅侵入容疑で逮捕された櫻井咲子容疑者(70)は、鈴鹿市の県立稲生高で臨時労務員として勤務していると発表した。また、現在は懲戒処分に対象を限定している不祥事の公表基準を拡大する方向で検討する考えを示した。

櫻井容疑者は6月上旬から7月下旬にかけて、競売にかけられて現在は名古屋市内の男性会社員が所有している亀山市内の家屋に侵入したとして、夫の正一容疑者(81)と共に3日に逮捕された。

亀山署は当時、櫻井容疑者の勤務先を発表していなかったが、新聞報道を見た学校側が「職員の可能性がある」と県教委事務局に連絡。県教委が同署に問い合わせて稲生高の労務員だと分かったという。

県教委によると、櫻井容疑者は平成17年10月に採用された。校内の清掃や庭木の手入れ、消耗品の取り換えなどを担当している。県教委は「職員の勤務態度に問題はなかった」としている。

廣田教育長は会見で、教職員による不祥事が相次いでいることについて「学校教育に対する信頼を損ね、生徒や保護者、県民におわび申し上げる。不祥事の根絶に向けて職員に自覚を持たせたい」と述べた。

公表基準の見直しは、県立高校の男性教諭が誤答した生徒に腕立て伏せを強要した問題がきっかけ。県教委は男性教諭の訓告処分を公表せず、鈴木英敬知事も公表基準の再考を求める考えを示していた。

県教委の公表基準は、公表の対象を免職や停職、減給、戒告の懲戒処分に限っている。懲戒には当たらない処分も公表している他県の基準を参考にしながら、公表の対象を拡大する方向で検討するという。

廣田教育長は「児童や生徒に影響を与えるものについては、処分の重さにかかわらず県民に公表すべきと考えている」と説明。見直しの時期は「具体的には定めていないが、できるだけ早く進める」と述べた。