「肩まで水」不安な一夜 床上浸水、稲も流され散乱 三重

【雨で田んぼから流され、道路に散乱した稲わら=東員町中上で】

降り続く大雨は、東員町で三重県内初の「災害発生情報」を発令させ、四日市市では1時間あたりの降水量が観測史上最大となった。床上浸水が発生した地区の住民は「道は川のようで肩のあたりまで水が来た」と話し、不安な一夜を過ごした。

町内を流れる三狐子川が氾濫した東員町中上地区。あふれた水が車庫に流れ込んだ中村武司さん(72)は「こんな大雨は初めて。夜、2階から家の前の田んぼを見たら海のようだった」と話す。水が引くと道は泥だらけになっていて、掃除に追われていた。

1時間あたりの降水量が121ミリに達した四日市市山城地区。住民によると、4日午後9時ごろから雨が強くなり、11時半ごろには玄関先が浸水し始めた。アパートの1階に住む会社員清水愛斗さん(21)は「はじめは風呂桶で水をくんで捨てていたが諦めた。救出にきた消防士はアパートの前の道で肩まで水に漬かっていて、助けられるこちらが心配になった」と語った。

被害が大きかった地域では収穫を終えて刈り取られた稲が雨で流されて道路に散乱。側溝に詰まり、水はけを悪くした。住民は水が引くと、スコップなどで稲や泥をかき出し、片付けに追われていた。