大雨被害 東員町で「災害発生情報」発令 四日市では1時間121ミリ 三重

【土砂崩落で通行止めになった市道=桑名市多度町美鹿で】

暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で三重県内は4日夜から5日未明に掛け、北部を中心に記録的な大雨が降った。川が氾濫した東員町では県内初となる「災害発生情報」を発令。1時間あたりの降水量が観測史上最大の121ミリを観測した四日市市では「記録的短時間大雨情報」が出された。道路冠水や土砂崩落で、いなべ市で死者、東員町で軽傷者がいずれも一人ずつ出たほか、床上浸水の被害もあった。

県などによると、5日午前1時10分ごろ、東員町長深東守地区で住宅の裏の崖が崩落し、家屋が半壊。住人の70歳代の女性が軽傷を負った。同日午前1時40分ごろには、桑名市多度町美鹿でのり面崩落が起き、幅15メートル、高さ10メートルの土砂が市道を封鎖した。

大雨で5日午後5時現在、16棟で床上浸水が発生。三狐子川が氾濫した東員町で7棟、短時間で豪雨が降った四日市市で8棟、桑名市で1棟となっている。床下浸水は28棟に上った。四日市市や桑名市などで車両の水没があったほか、大雨で流された稲わらや泥が道路に散乱し、住民は片付けに追われた。

近鉄は名古屋線の上下線で68本を運休。遅延は70本発生し、約8万人に影響した。JR関西本線は上下線計12本を運休。上り2本が最大37分遅れ、約7800人に影響した。高速道路は一部区間が通行止めとなった。
【土砂崩落で通行止めになった市道=桑名市多度町美鹿で】