津 川尻さん卒寿の水墨画展 葛飾北斎や横山大観模写 三重

【水墨画作品を紹介する川尻さん=津市一志町の松尾表具店ギャラリー「一期一會」で】

【津】三重県津市一志町の川尻三之さん(90)はこのほど、同町の松尾表具店ギャラリー「一期一會」で卒寿記念の水墨画展を開いた。大家の模写などこの2年に制作した作品18点を展示している。30日まで。日曜・祝日定休。

川尻さんは長く製糸会社に勤務し退職後70歳を過ぎてから水墨画を始めた。卒寿を前にした一昨年から今展に向け集中して制作し葛飾北斎の富嶽三十六景の一場面から「浪裏」や横山大観の「霊峰飛鶴」など徹底的に模写した。

雄大な富士山、タンチョウヅル、雪景色など心に響いた作品を基に墨の濃淡のみで奥行きを表現している。

川尻さんは「大家の作品に少しでも近づきたい憧れがある。これだけの数を描き一つの区切りとしてやり遂げた思いがある」と話していた。