三重県知事、地方創生で提言書 片山担当相が来県 分化会設置や「応援村」経費

【鈴木知事(右)から提言書を受け取る片山地方創生担当相=三重県庁で】

片山さつき地方創生担当相は1日、三重県に来県し、県庁で鈴木英敬知事から地方創生の推進に向けた提言書を受け取った。東京五輪・パラリンピックで全国各地に設置する「応援村」の経費を地方創生に関連する交付金の対象とするよう求めた鈴木知事に対し、片山氏は「早速に検討したい」と前向きな姿勢を示した。

提言書は、国が策定する予定の「まち・ひと・しごと創生総合戦略」は、地方の現状や意見を十分に反映するよう要請。戦略の推進に向けて国と地方が協議する「地方創生分科会」(仮称)の設置も求めた。

その上で、鈴木知事が副委員長を務め、自治体や企業でつくる全国応援村実行委が2千カ所への設置を目指す応援村について「世界初で先駆性がある」とし、地方創生推進交付金の対象とするよう求めた。

このほか、県が実証実験の誘致を目指す「空飛ぶクルマ」について、離着陸場や管制システムといったインフラの財政支援を要請。IT技術を農業に活用する「スマート農業」の支援策充実も求めた。

鈴木知事は応援村について「設置に当たってはスポンサーも確保するが、財源が苦しいケースもある」と説明。「特異的かも知れないが、来年度に向けて取り組む中で大臣の力を賜りたい」と求めた。

片山氏は懇談で、AI(人工知能)などを使って社会の課題を解決する新社会「ソサエティ5・0」や、SDGs(持続可能な開発目標)を自治体に浸透させる重要性を強調。遠隔医療の必要性も説いた。

この後、片山氏は記者団の取材に対し、応援村について「非常に良い取り組みをしてもらっている。地方創生交付金の中で部分的にでも支援していけるところがあるか、早速に検討したい」と述べた。
■トーク炸裂、主導権は片山氏■
○…前日未明にテレビ朝日の討論番組「朝まで生テレビ!」に出演した片山地方創生担当相。3時間の討論でさぞかしお疲れと思いきや、県庁でも歯切れの良いトークをさく裂させた。

○…鈴木知事との懇談でも「日韓の話をする田原(総一朗)さんを怒った」「大村さん(愛知県知事)も頼まれてないトリエンナーレの話をして」と討論に言及し、熱が冷めない様子。

○…その後も、トークの主導権は片山氏に。他県の先進事例や地方創生の課題などを次々と披露し、鈴木知事は「うんうん」「えーえー」と首を縦に振り続けた。

○…聞けば鈴木知事も出演のオファーを受けたが、防災訓練に「万全の姿勢で臨む」との理由で断ったという。官僚時代は「年中無休」を掲げた知事だが、片山氏のパワフルさには及ばなかったか。