木曽岬町 早期避難の重要性訴え 岡山の新聞記者が被災体験談 三重

【被災経験を語る古川支局長=木曽岬町町民ホールで】

西日本豪雨で大きな被害が出た岡山県の地元紙、山陽新聞社の古川和宏総社支局長(47)が1日、三重県木曽岬町西対海地の町民ホールで講演した。住民ら約430人を前に被災経験を語り、早期避難の重要性を訴えた。

古川氏は昨年7月の西日本豪雨で岡山県倉敷市真備町の自宅と実家を被災。避難が間に合わず、自宅の2階に逃れた。自宅から約400メートル離れた実家にいる両親も2階に避難した。2階が浸水してから6―7時間後に救助されたという。

古川氏は避難しなかった理由を「75歳の父親は歩行が困難だった。夜は雨が非常に強く降っていたので危ないと思った」と説明。「もっと早くに避難させていれば危ない目に遭わせずに済んだ」と語った。

その上で「自分で危険を判断するのは危険。行政が避難指示や避難情報を出すのはそれなりの根拠がある」と強調。「一人が声を掛ければみんな逃げる。積極的に言って命を守ってほしい」と呼び掛けた。

講演会は、木曽岬町などで開かれた防災訓練の一環で県などが企画。会場では講演会のほか、伊勢湾台風の記録や伊勢湾沿岸のハザードマップを展示した。