「スーパー伊勢湾台風」に備え 4市町と三重県が合同訓練

【防災訓練で、バスに乗り込む参加者=木曽岬町役場で】

「防災の日」の1日、三重県木曽岬町などで「スーパー伊勢湾台風」に備えた防災訓練があった。海抜ゼロメートル地帯に住む要支援者をバスで避難させる手順や、自治体間の調整方法などを確認した。

発生から60年が経過した伊勢湾台風の教訓を風化させず、住民の防災意識を高めようと実施。訓練は桑名、いなべ、木曽岬、東員の4市町と県が合同で開催し、自衛隊や海保など21機関が参加した。

訓練では、伊勢湾台風を上回る規模の「スーパー伊勢湾台風」の接近が迫っていると想定。海抜ゼロメートル地帯で広範囲に高潮や洪水が発生する可能性が高いことから、広域避難を決定めたと設定した。

木曽岬町は町外への避難が必要と判断し、浸水被害の可能性が低いいなべ市に町内からの避難者の受け入れを要請。地元の消防団員が消防車で町内を巡回し、住民に町外への早期避難を呼び掛けた。

また、県は木曽岬町から高齢者や障害者などの要支援者を町外へ避難させる移動手段を依頼され、県バス協会にバスの手配を要請。要支援者ら約20人が木曽岬町役場からバスに乗り、いなべ市に移動した。

県によると、昭和34年の伊勢湾台風では伊勢湾沿岸を中心に高潮による大規模な浸水被害が発生。海抜ゼロメートル地帯が広がる木曽岬町は、死者・行方不明者が328人に上り、県内では旧長島町(現・桑名市)に次ぐ規模だった。