和菓子の全国技術コンテスト 「ことよ」岡本社長が金賞 三重県知事に報告

【鈴木知事(手前)に受賞を報告する岡本社長=三重県庁で】

全国の和菓子職人が作品の出来栄えを競う「技術コンテスト」で金賞に輝いた夢菓子工房ことよ(四日市市西日野町)の岡本伸治社長(45)が29日、三重県庁で鈴木英敬知事に受賞を報告した。県内の和菓子職人らが小学校などで和菓子作りの体験会を開いていることも紹介。「体験を通じて、子どもたちに和菓子の魅力を広めたい」と語った。

岡本社長によると、コンテストは全国菓子研究団体連合会が職人の技術向上を目的に主催。10回目の今年は香川県で開かれ、連合会を構成する8団体の菓子職人らが3部門に計約110点の和菓子を出品した。

岡本社長は、主に東海3県をエリアとする和洋菓子研究団体「名和会」から出場し、黒盆に和菓子で「花鳥風月」を表現する「盆景菓子部門」に出品。初開催時から毎年出品を続け、初めて金賞となった。

「紫陽花の色鮮やかに雨上がり」と題した岡本社長の作品は、雲平で作った5色の虹が落雁の水たまりをまたぎ、アジサイの花が添えられている。審査員からは作品の繊細さなどが評価されたという。

岡本社長は受賞した作品を手に県庁を訪問。平成29年の「お伊勢さん菓子博」を機に県内の和菓子職人で「県和菓子職人衆」を立ち上げ、子どもを対象に和菓子作り体験を開いていることも紹介した。

岡本社長は「日本では和生菓子の生産額がチョコレートに次いで2位だが、和菓子を作ったことがない子どもたちが多い。体験を通じて和菓子の魅力を広め、技術の継承につなげたい」と語った。

鈴木知事は作品を「さすが岡本社長。繊細さが伝わってくる」とたたえ、「菓子博を一過性にしない取り組みも感謝している。日本を背負う和菓子職人として活躍を続けてほしい」と激励した。