救命医療の技術競う 三重大病院でメディカルラリー、事故やテロ想定

【交通事故現場で妊婦が出産したという想定の下、乳児の容体を確認する救急救命士ら=津市江戸橋2丁目の三重大付属病院で】

【津】三重県津市江戸橋2丁目の三重大付属病院で24日、災害や事故現場などを想定し、救命医療技術を競うメディカルラリー(実行委主催)があり、医師や看護師、救急救命士でつくる県内外の13チームが参加した。参加チームは処置の的確さなどを競い合い、兵庫県災害医療センターの医師や看護師、明石消防局の救急救命士でつくる「チームHEMC」が優勝した。

医師や看護師と救急救命士の連携強化を目的に開催し、4回目。チームワークが求められる救命医療の現場で、現場に行くところから病院搬送、治療まで一連の流れを体験し、互いの仕事に対する理解を深め、医療の質を向上させるのが狙い。

この日は、交通事故や爆破テロなど8つの現場を想定。1チーム6人で制限時間約10分の間に患者への処置や、重症度で治療の優先順位を決める「トリアージ」など、現場対応の技術を競い合った。

爆破テロの場面では、爆音で耳が聞こえなくなった傷病者への処置や、新たに見つかった爆弾への対応などを迫られた。交通事故の場面では、ショックで妊婦が出産したという想定の下、妊婦と乳児の治療に追われた。

参加した北里大学病院(神奈川県相模原市)の加藤智之医師は、救急隊の仕事について「慌ただしい現場で治療に必要な情報を取捨選択し、医師に伝えるのは大変なこと。自分でやってみないと分からず、互いの仕事内容を知ることが信頼関係の構築につながる」と話した。

実行委の委員長を務めた三重大付属病院の今井寛救命救急センター長は「救急医療は一人でやるものではなく、互いに顔の見える関係が大切。日頃から交流の場を設けることで現場での連携がスムーズになる」と語った。