三重県議選で公職選挙法違反 大工の男に懲役10カ月、執行猶予5年 津地裁判決

今春の三重県議選で選挙運動の見返りに知人に現金を渡したなどとして、公職選挙法違反(日当買収など)の罪に問われた鈴鹿市国府町、大工藤田直躬被告(71)の判決公判が20日、津地裁であり、平手一男裁判官は懲役10カ月、執行猶予5年(求刑・懲役10カ月)を言い渡した。

判決によると、藤田被告は3―4月、孫(同法違反で罰金50万円確定)の男性(21)と共謀し、県議選鈴鹿市選挙区から立候補した候補者を当選させるため、孫の知人ら10人に選挙運動の報酬として金銭を支払う約束をし、うち7人に現金計25万6千円を支払ったとしている。

平手裁判官は判決理由で「若い孫を誘い、犯行を主導した点を踏まえると刑事責任は罰金刑の孫よりも格段に重い」と指摘。一方「事実を素直に認め、反省していることや40年以上前科がない」などと述べ、執行猶予を付けた。判決が確定すれば、藤田被告は5年間の公民権停止となる。