子ども狂言、伝統文化つなぐ 鳥羽市能楽保存会 保育所で演目披露 三重

【園児らに狂言を披露する能楽保存会の子どもら=鳥羽市安楽島町の安楽島保育所で】

【鳥羽】三重県鳥羽市の鳥羽市能楽保存会の子ども狂言の公演が19日、同市安楽島町の安楽島保育所であった。小学3年―高専生の5人が、園児らに2演目を披露した。

園児らに狂言に親しんでもらおうと、「伝統文化教室」と題し毎年夏休みに市内などの保育所やこども園で開いている。この日は、3―5歳児の約80人が鑑賞。保存会の川村光徳会長(81)が園児らに演目のあらすじを説明した後、保存会のメンバーらが、被ると姿が見えなくなる頭巾を着けた子どもが登場する「居杭(いぐい)」と「以呂波(いろは)」を披露した。鑑賞した園児らは、「おもしろい」「かっこいい」「やってみたい」と声を上げた。

保存会は、市内の賀多神社の例祭で続けられてきた能楽奉納が、担い手不足により一時途絶えたことを受け、平成18年に発足。現在、小学2年―高専生の13人が練習に励み、同神社の春の例祭のほか、保育所や小学校への出前公演などで披露している。

会の発足時から活動を続ける鳥羽商船高専5年の下村優太さん(20)は「子どもが演じることで、より小さい子に興味を持ってもらえると思う。伝統文化をつないでいきたい」と語った。川村会長は「少子化が進み、いつまで継承できるか課題。少しでも多くの子に参加してほしい」と話していた。