三重県議会 中嶋議長が靖国参拝 私費で玉串奉納「英霊に哀悼」

中嶋年規三重県議会議長が終戦の日の15日、東京・九段北の靖国神社を参拝していたことが分かった。中嶋議長は「英霊に哀悼の誠をささげるため、私的に参拝した」と説明。一方、旧民進党系会派「新政みえ」の県議からは「県議会を代表する立場として、いかがなものか」などと、疑問の声が上がる。

中嶋議長によると、15日に東京都千代田区の日本武道館で開かれた全国戦没者追悼式に参列する前に参拝。参拝前には、東京都千代田区の千鳥ケ淵戦没者墓苑を公務で訪れて献花したという。

全国戦没者追悼式や千鳥ケ淵戦没者墓苑には県議会事務局の秘書も随行していたが、靖国神社は一人で訪れたという。「三重県議会議長中嶋年規」と記帳した後、正式参拝。私費で玉串を奉納した。

また、中嶋議長は短文投稿サイト「ツイッター」で靖国神社を参拝したことを当日中に報告。境内で撮影した写真と合わせて「心静かに英霊の御霊に心から哀悼の誠を捧げてまいりました」などと投稿した。

中嶋議長は取材に「これまで終戦の日は地元で過ごすことが多かったが、県議会議長に就任して全国戦没者追悼式に出席する機会を得たため、靖国神社も合わせて参拝することにした」と語った。

また、公務での参拝を避けて「私的参拝」とした理由については「公務での参拝を快く思わない人もいると考えて配慮した。無用な議論を避けたかったという思いもある」などと説明した。

県議会事務局は歴代議長による靖国参拝の有無を把握していないが、少なくとも新政みえが議長を輩出した平成27年以降の参拝はない。中嶋議長は今年5月、5年ぶりの自民党系議長として就任した。

新政みえの県議らは取材に「私的とはいえ、県議会議長名で記帳している。県議会を代表する立場として、いかがなものか」「神社への送迎などで本当に県職員は関わっていないのだろうか」などと語った。