北勢地域で狩猟禁止へ 豚コレラ感染拡大防止へ 三重県が初の対応

三重県は15日、県内で感染が確認された豚コレラの感染拡大を防ぐため、北勢の一部地域で本年度の狩猟を禁止すると発表した。豚コレラの感染拡大防止を目的とした狩猟の禁止は県内で初となる。一方、県内では野生のシカやイノシシが「みえジビエ」のブランドで出荷されており、狩猟の禁止による影響が懸念される。

県獣害対策課によると、狩猟を禁止する地域は、四日市、桑名、鈴鹿、亀山、いなべの5市と菰野町。対象地域では、本年度の狩猟期間に当たる11月1日から来年3月15日までの全てで狩猟を禁止する。

対象地域では、イノシシやニホンジカを捕らえるための銃やわなを使った狩猟を禁止する。一方、網を使用した小動物の捕獲は禁止していない。愛知、岐阜の両県は昨年度も一部地域で狩猟を禁止していた。

狩猟の適正化などを図る鳥獣保護管理法に基づく措置。豚コレラのウイルスを媒介している可能性が指摘されている野生イノシシに狩猟者が接触すれば、ウイルスを拡散する恐れがあると判断した。

一方、県内からは野生のイノシシやシカが「みえジビエ」として出荷されている。県によると、昨年度は約1200頭のイノシシとシカが「みえジビエ」として出荷され、うち北勢での捕獲は約140頭を占める。

県フードイノベーション課の担当者は「狩猟の禁止はジビエの出荷にも一定の影響があると考えている。ジビエの生産者の声をしっかり聞いて対応し、風評被害の防止にも努めたい」としている。