
【伊勢】三重県伊勢市西豊浜町の伊勢志摩総合地方卸売市場で8日、夏休みに合わせた親子見学会が開かれ、市内近郊の小学生と保護者ら約70人が参加した。
全国から食材が集まる市場の役割と、そこで働く人の仕事を知ってもらおうと毎年開いている。
午前6時45分、青果の競りが開始。子どもたちは、卸売業者と買い受け人らが掛け合い、野菜や果物が次々と競り落とされる様子を見学した。水産部門では約28キロのキハダマグロの解体があった。手際よくさばかれた新鮮な刺身を味わったり、零下25度の水産用冷蔵庫に入るなど、普段見ることのない市場での体験を楽しんだ。
家族と参加した市立小俣小学校5年の藤田夏陽(なつひ)さん(11)は「いつもは寝てる時間。市場の仕事は大変だと思った。競りの言葉が難しくて分からなかった」と話していた。