豚コレラで三重県対策チーム 農家経営支援や感染阻止 風評被害防止も

【鈴木知事(右手前)に豚コレラ対策チームの決意を述べる矢野参事=三重県庁で】

鈴木英敬三重県知事は8日の定例記者会見で、いなべ市内の養豚場で豚コレラの感染が確認されたことを受け、農林水産部の職員らでつくる「豚コレラ対策チーム」を同日付で設置したと発表した。感染拡大の阻止や風評被害の防止、農家の経営支援に特化して対応する。家畜伝染病の発生を受けて専門のチームを庁内に設けるのは初めて。

県によると、チームは畜産課や農林水産総務課などに所属する23人の職員で構成。チームのトップには、同部の農産園芸課長から同日付で次長級の参事に昇任した矢野次男氏(54)が就任した。

チームには、関係機関との調整や広報を担う企画調整グループ▽農家の経営支援などを進める豚コレラ対策グループ▽野生イノシシの捕獲調査やワクチン散布に当たる野生いのししグループ―を設ける。

県はこれまでも鳥インフルエンザなどの家畜伝染病に直面したが、専門のチームを設置するのは今回が初めて。愛知県も「家畜防疫対策室」と「野生イノシシ対策室」を8月1日付で新設した。

鈴木知事は会見で「豚コレラの対策を徹底するためには人員が必要。農家への経営支援や風評被害対策を長期的かつ、きめ細やかに進めていくためにチームを設置することにした」と説明した。

会見の後、鈴木知事はチームのメンバーを集めて「長い戦いになるかもしれないが、スピード感を持って丁寧に仕事をし、多くの関係機関と連携して豚コレラ対策をリードしてほしい」と激励した。

矢野参事は鈴木知事に「感染拡大を防ぐには、これからの取り組みが非常に大事だと認識している。養豚農家や県民の気持ちに寄り添い、チームが一丸となって取り組みたい」と決意を述べた。