津田学園、熱い声援後押し 肩組み校歌、勝利かみしめ

【1回戦を突破し、肩を組んで校歌を歌う津田学園の野球部員ら=兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で】

第101回全国高校野球選手権大会第2日の7日、三重県代表の津田学園が1回戦で静岡を3―1で下した。スタンドでは学校関係者や保護者、OBらが応援で後押し。試合後は選手とともに校歌を歌い、1回戦で敗退した今年3月の選抜大会で味わえなかった勝利の味をかみしめた。

保護者会の手配分を含めバス49台で甲子園に乗り込んだ。総勢27人の同校チアリーディングチームのリーダー、佐藤来実さん(17)は「どこの学校にも負けない元気な応援を」。

アルプス席に到着すると、この日41回目の誕生日を迎えた佐川竜朗監督へのバースディソングで“戦闘開始〟。同校と桑名市内の中学校2校の吹奏楽部約130人の演奏に合わせ熱のこもった応援が始まった。

均衡が破れたのは二回。2死一、三塁から、先発投手の前佑囲斗選手が静岡主戦松下静投手の5球目を左中間に運んで津田学園が2点を先制した。前投手の母・千鶴さん(47)は「自分がまず塁に出る。その後は皆に任せると言っていた」と話し、有言実行の活躍に目を細めた。

エースの奮闘に野手も奮起。三回には3番藤井久大選手、4番前川夏輝選手が相次いでヒット。さらに6番の石川史門主将が右前に適時打を放ち3点目を奪った。いずれの選手もセンバツは無安打だった。

石川主将の母・真希さん(40)は「ずっとヒットが出ていなかったので今日こそはと思っていた」。前川選手は2学年下の弟・右京選手も智弁学園(奈良)の主力で甲子園に出場しており、母・敦子さん(44)は「親孝行な息子です」と感激していた。

中盤以降前投手と静岡二番手の松本蓮投手の投げ合いが続く中、アルプス席でも「熱戦」が。三回裏、静岡8番打者のファウルボールをスタンド中段で陣取っていた野球部1年の上野隼希君(16)が好捕。周囲のどよめきの中「ラッキー。これが勝利につながれば」。

八回に1点失った前投手だが九回、この日の自己最速に並ぶ145キロの直球を主体に無得点に抑えて試合終了。校歌が流れると生徒らも肩を組んで歌った。細見明典校長は「本当にうれしい。これからも一戦一戦悔いのない戦いをしてその結果また校歌を歌えたら」と躍進を期待した。