玉城町 田丸城主支えた文化人紹介 宣長、武四郎などの書画展 三重

【久野家を文化面で支えた文人らの作品が並ぶ会場=玉城町田丸の村山龍平記念館で】

【度会郡】三重県玉城町田丸の村山龍平記念館で、紀州藩田丸城主久野家入城400年を記念した企画展「紀州藩勢州三領文人・墨客展」が開かれている。観覧無料、12日まで。

江戸時代、田丸(玉城町)は紀州藩勢州三領(田丸、松阪、白子)の一つで久野家が250年間にわたり、紀州藩家老や田丸城主として統治していたという。

今回は、同町教育委員会と書画収集家らでつくる「南勢愛好会」が主催し、久野家を文化面で支えた勢州三領の学者や歌人、書家、日本画家、商人ら20人の作品を紹介。びょうぶや掛け軸、短冊など50点を展示した。

久野家の家老、金森得水の和歌や書画家の韓天寿が描いた人物図、国学者の本居宣長の長歌などが並ぶほか、北海道の名付け親として知られる、松浦武四郎が書き上げた漢詩のびょうぶも目を引く。

町教委の田中孝佳吉さん(31)は「作品を見て江戸時代の勢州三領に文化人がこんなにいたことを知ってもらえれば」と話していた。