防御柵を全額負担へ 豚コレラ対策で三重県と国

【豚コレラの対策状況について説明を受ける環境生活農林水産常任委=県議会議事堂で】

いなべ市内の養豚場で豚コレラの発生が初めて確認されたことを受け、県は7日の県議会環境生活常任委員会(8人、谷川孝栄委員長)で、ウイルスを媒介する野生のイノシシや小動物の侵入を防ぐための防御柵の設置費を県と国で全額負担する方針を明らかにした。農家の負担なく設置できるようにすることで、県内の養豚農家の衛生管理水準を向上させる狙い。助成は今月中の開始を目指す。

農水省は7月16日に全国の養豚農家を対象に防御柵の設置費を半額助成すると決定。同月31日に同省が防御柵の設置を義務化する検討を始めたため、農家負担となっていた残りの半額を県費で負担することを決めた。

また、県は豚コレラが発生したいなべ市の養豚農家の経営再建に向けた支援策も示した。農家が金融機関から融資を受ける際、利子を補給し、保証料を無償化。経営再開に向けた準備では国の資金を無利子で借りられるようにする。

中森博文委員(自民党県議団、5期、名張市選出)は「ワクチン接種への考え方は県内の養豚農家で統一されているのか」と質問し、農林水産部は「県内全てではないが多くの養豚農家が加入している養豚協会から要望をいただいている」と説明した。