志摩観光整備、国が認定 AIが案内、ディスプレーも 三重

三重県は6日、志摩市で観光案内の環境を整備する計画が、観光地で「まちあるき」の満足度を高める観光庁の事業に認定されたと発表した。駅周辺に観光情報を発信するディスプレーを設置するほか、コンピューターが人間に代わって観光案内を担う「AIチャットボット」を導入する予定。市内で予定される次世代移動サービスと連携し、伊勢志摩地域を訪れる外国人観光客の増加を図る。

県によると、ディスプレーは鵜方駅と賢島駅の周辺に設置する予定。地元の食や観光地の情報を表示し、定期的に更新する。鵜方駅付近には、観光客向けに携帯電話の充電器や非常用発電機を設ける。

チャットボットは志摩市観光協会のホームページに開設する。駅周辺で公衆無線LANに接続すると、チャットボットが自動的に立ち上がる仕組み。外国人観光客の利用を想定し、質問に英語で回答する。

市内では今秋にも、官民共同で「MaaS」と呼ばれる次世代移動サービスの実証実験が始まる予定。県は観光と交通の情報を一体的に提供することで、外国人観光客の利便性向上を目指す。

公益社団法人の伊勢志摩観光コンベンションが県の協力を得て計画を策定し、観光庁に申請していた。事業費は1800万円。観光庁が半額を負担する。9月上旬にも事業に着手し、年度内にも完了させる予定。

計画を認定した観光庁の事業は、外国人観光客が地域を巡りやすい環境を整備することが目的。既に県外で複数の計画が認定を受けたが、この事業を活用してチャットボットを導入するのは三重が初という。

鈴木英敬知事は6日のぶら下がり会見で「MaaSと連携して個人旅行者の受け入れ環境を改善する点が評価されての認定。訪れれば必ず満足してもらえる観光地を形成したい」と述べた。