事業承継の事例共有を 中経連と三重県知事ら懇談、連携確認

【あいさつを述べる豊田会長=津市大門で】

中部経済連合会(中経連)と鈴木英敬知事ら三重県幹部が5日、津市大門の都シティ津で懇談した。担い手不足が課題となっている中小企業の事業承継について、好事例を共有などを通じて連携して解決に取り組むことを確認した。

中経連は昭和58年度から、東海3県や名古屋市などと懇談の場を設けている。この日は中経連から同会の会長を務める豊田鐵郎・豊田自動織機会長ら11人、県からも鈴木知事ら11人が出席した。

豊田会長は冒頭のあいさつで、中小企業の事業承継に懸念を示した上で「後継者不足による中小企業の廃業は、今や倒産を超えて企業数減少の主な要因になっている」と指摘。官民連携での対策を求めた。

鈴木知事は事業承継の課題解決に「引き続き、しっかりと取り組んでいく」と返答。全国知事会で鈴木知事が中心となってまとめた事業承継の事例集や県内のモデルケースを中経連と共有する考えも示した。

この後、双方が事業方針や施策を紹介。中経連側は東海3県に静岡、長野を含めた5県と名古屋市の産官学が連携を図る「中部圏広域地域づくり協議会」(仮称)の設置を検討していることを明らかにした。

県側は、ネット上のビッグデータを地域の課題解決に活用できる人材を育てる「データサイエンス構想」(仮称)の立ち上げを検討していると説明。「空飛ぶクルマ」の誘致に取り組んでいることも紹介した。