世界遺産登録へ連携要請 海女文化で鳥羽市長 知事と一対一対談 三重

【鳥羽】三重県の鈴木英敬知事と中村欣一郎鳥羽市長による「一対一対談」が5日、鳥羽市浦村町大吉の同市立海の博物館であり、海女文化の発信や医師確保など、同市が抱える4つの課題について意見交換した。

5月に日本遺産に登録された海女文化について、中村市長は「世界に誇るべき文化として発信したいが市だけでは限界がある。ユネスコ無形文化遺産登録につながるよう連携をお願いしたい」とアピールした。

これに対して鈴木知事は「県として文化財保護と観光振興、漁業振興の3つの柱で取り組む」と説明。三重など9県で作る「全国海女文化保存・振興会議」に呼びかけて9月に東京・三重テラスでトークイベントを開催予定であることを明かし、「生業としての存続を含めて他県と連携を広げていきたい」と述べた。

また中村市長は離島にある6カ所の診療所のうち、県が医師を派遣している桃取・神島の2カ所について引き続き医師確保への協力を依頼。鈴木知事は全国的に見ても県が医師不足にあることを踏まえて「医師確保計画」を策定していくとし、「継続して派遣するよう努力する」とした。

このほか答志島と本土とを結ぶ離島架橋の早期実現について問われた鈴木知事は、「思いは理解しているが、現実的に推定距離1・6キロの長い橋を作る財源をどう生み出すか。優先順位を考えて必要性と具体的な方策を検討していきたい」と述べるにとどまった。