「県民の声」でパワハラ訴え 県職員内部告発か 県「真偽定かではない」 三重

残業代を申請した三重県職員が、上司から「本人の責任だ」との指導を受けて申請の取り下げを余儀なくされたとする訴えが、県民の意見を募る「県民の声」に寄せられていたことが1日、分かった。投稿者は上司の行為について「パワハラではないか」と指摘。県は匿名での投稿だったことから「真偽が定かではない」と説明する一方、庁内では「内部告発だ」との声も上がる。

投稿は「ある部署」の時間外勤務について「職位の上の人は優先的に申請し、下位の人はサービス残業らしい」と指摘。残業代を申請したところ、上司に「定時までに終わらないのは効率が悪い本人の責任だ」と指導され、申請を取り下げさせられたとしている。

一方で「この上司は定時以降は残業をきっちりと申請しているそうだ」として「これはパワハラではないか」と指摘。「県民のために仕事をしている職員には職位の差別なく残業代を支給すべき。県のコンプライアンスはどうなっているのか」としている。

また、この投稿には「県庁ではいつも遅くまで照明がついて残業しているようだが、中には照明を消して仕事をしている部署もあると聞いた」「午後8時までの残業はサービス残業になってしまい、残業時間を申請できないそうだ」との記述もある。

県によると、この投稿は県政に対する県民の意見や要望などを受け付ける「県民の声」を通じて、6月30日に電子メールで寄せられた。県は職員の時間外勤務削減に取り組む行財政改革推進課の返答と共に、ホームページで投稿の内容を公開している。

匿名での投稿だったことから、県は投稿した人物や上司を特定できておらず、投稿内容の真偽も確認できていない。一方、県職員からは「投稿の内容を踏まえると、県職員か、それに近い人物が投稿した可能性が高い」「内部告発に違いない」との声が上がる。

県は9月中に開かれる政策会議で、今回の投稿を幹部職員らに報告する予定。行財政改革推進課は取材に「投稿内容の真偽を確認する必要はあると考えているが、職員から同様の相談は寄せられていないため、今回の投稿だけで特定するのは難しい」としている。