豚へのワクチン投与を 豚コレラ対策 三重県知事が農水相に緊急要請書

【鈴木知事(左)から緊急要請書を受け取った吉川農水相=農林水産省で】

家畜伝染病「豚コレラ」がいなべ市内の養豚場で発生したことを受け、鈴木英敬三重県知事は1日、農林水産省を訪れ、豚へのワクチン投与などを求める緊急要請書を吉川貴盛農水相に提出した。

鈴木知事は「三重県では7月24日に農場で豚コレラが発生し、30日に防疫措置が完了した」と報告。「次の感染阻止については豚へのワクチン接種も含めて、ご尽力賜りたい」と要望した。

吉川農水相は「豚コレラが昨年9月に発生して以来、なんとか阻止しようとしてきたが、残念なことに三重県でも発生した。養豚場の皆さんの経営を支援できるよう最善策を講じたい」と語った。

要請書では「沈静化の兆しが見えず、県内の養豚農家や関係者からは、養豚業全体への影響を懸念する声が大きくなっている」と指摘。豚へのワクチン投与や野生動物の侵入防止対策への支援などを求めた。

吉川農水相との面談には、自民党の川崎二郎、田村憲久、三ツ矢憲生の三衆院議員と吉川有美参院議員が同行。県議会の中嶋年規議長も同席した。

鈴木知事は面談後、報道陣の取材に「豚へのワクチン接種については地域限定にするか、県内に流通を限ることが必要になると説明があった。OIE(国際獣疫事務局)と話し合い、検討してもらっていることが分かった」と話した。

県は今年2月以降、2回にわたって、農水省に豚へのワクチンの使用を検討するよう求めていた。7月に県内の養豚場で豚コレラが初めて確認されたことを受け、ワクチンの投与を鈴木知事が直接要望した。