三重県知事、全県職員と面談へ 課ごとに「抜き打ち」で

相次ぐ不祥事や事務処理ミスへの対策として、鈴木英敬三重県知事が本庁の全県職員と面談する方針を固めたことが29日、県への取材で分かった。課ごとに訪問し、コンプライアンス(法令順守)や風通しの良い職場をテーマに職員と意見交換する。30日にも始める予定。事前に通告しない「抜き打ち」で実施する。

知事が不祥事対策で全職員と面談するのは異例。鈴木知事は5月から約1カ月間で、本庁で勤務する次長級以上の約80人と面談していた。県のトップが職員と面談して対策に積極的な姿勢を示すことで、職員の法令順守に対する意識を高める狙いがある。

年内をめどに、本庁にある143の課で勤務する約2300人の職員と面談する予定。鈴木知事が課の会議に参加し、15分程度にわたって意見交換する。課で実施しているコンプライアンス対策や風通しの良い職場にするための提案などを聞き取るという。

一方、県教委事務局や県議会事務局など、任命権者が知事ではない部署が面談の対象に含まれていることを指摘する声もあったが、最終的には「自由な意見交換の場で、知事が指示や命令をするわけではない」との観点から実施することにしたという。

鈴木知事が参加する会議の日程は、職員に知らせていない。「知事が突然、会議中にドアを開けて入ってくるイメージ」(職員)。鈴木知事から「職員から率直な意見を聞くため、できるだけ普段の会議に参加したい」との強い意向があったという。

行財政改革推進課は「これまでもランチミーティングなどで知事と職員が話す機会はあったが、コンプライアンスに特化して面談するのは初めて。知事と職員が話す機会は少なく、知事との面談を通じて職員に意識を高めてもらいたい」としている。