料理研究家土井さんが食育と楽しい食事を語る 鈴鹿・椿大神社の夏季大学講座

【講演する土井さん=鈴鹿市山本町の椿大神社参集殿で】

【鈴鹿】鈴鹿市山本町の椿大神社(山本行恭宮司)は27日、料理研究家の土井善晴さん(62)を講師に招いて、同大神社参集殿で「第40回・夏季大学講座」を開いた。「食育・家族で楽しい食事」と題した講演に、375人が熱心に聞き入った。

土井さんは「最近のコンビニ弁当はおいしくなったが、毎日は駄目。時短や手抜き料理が世の風潮になってきているが、ご飯とみそ汁の一汁一菜でおいしく、楽しい食事になる」として、食事が家族の心身に与える影響を語った。

旬の素材に感謝し、心を込めて作った料理は、栄養摂取やコミュニケーションだけでなく、情緒や愛情、思いやりを育むことにつながると話した。「すまし汁が濁ったときは、すみませんでしたと謝ろう」など、ユーモアを交えた語りで会場を笑わせた。

名古屋市から訪れた安田りえさん(37)は「手抜きばかり考えていたが、家族の健康のため時短でも心を込めて料理したい」と話していた。

土井さんは大阪市出身。土井勝料理学校講師を経て、平成四年に「おいしいもの研究所」を設立。家庭料理を通じて、日本の伝統文化を現代の暮らしに生かす術をテレビ番組や講演で提案し続けている