十分な情報開示を 亀山の市民団体が要望 「シーテック」の風力発電の計画で

【シーテックへの指導を求める小林副代表(右から2人目)ら=県議会議事堂で】

中部電力のグループ会社「シーテック」(本社・名古屋市)が伊賀市と津市にまたがる山中で計画している風力発電事業について、亀山市加太地区の住民団体「加太の自然を守る会」は26日、同社に十分な情報提供を指導するよう求める要望書を県に提出した。同会は同社の対応について「対話や説明をおろそかにしている」と主張。同社は「真摯しんしな対応に努めたい」としている。

同社は亀山、津、伊賀の3市で40基の風車を設置する計画だったが、亀山市の8基は昨年9月に建設中止を表明。一方、同会は津市と伊賀市の風車も「住民に影響を与える」として建設に反対している。

要望書は「同社は昨年9月の説明会で住民の質問に書面で回答すると約束したが、十カ月が経過した今も回答していない」と指摘。「約束した完成予想図の提示もない」とし、再び説明会を開くよう求めている。

「同社は中部電力グループの中核企業と位置付けられている」とし、中部電力にも責任があると主張。「公正・誠実な企業活動や環境保全を明記した中部電力グループの基本方針にも反している」としている。

同会の小林弘典副代表らが県議会議事堂を訪れ、県の担当者に「シーテックとの話し合いは平行線をたどっており、限界がある」と説明。同席した稲森稔尚県議は「県がしっかりと監視すべき」と述べた。

県の担当者は「再生可能エネルギーは必要だと認識しているが、自然を犠牲にしたり、住民が不安なまま進められたりすべきではないと思っている。しっかりと情報を出すよう事業者に伝えたい」と返答した。

シーテック総務部は取材に「要望書の内容を把握していないが、住民に真摯な対応をしていく姿勢に変わりはない」と説明。完成予想図は「施設の位置が、ある程度固まってから示したい」としている。