養豚場の豚にワクチンを 三重県知事、あらためて国に要望へ

【定例記者会見で、豚へのワクチン投与を要望する考えを示す鈴木知事=三重県庁で】

いなべ市内の養豚場で家畜伝染病「豚コレラ」の感染が確認されたことを受け、鈴木英敬三重県知事は25日の定例記者会見で、養豚場の豚にワクチンを投与するよう、あらためて国に要望すると明らかにした。豚へのワクチン投与に消極的な姿勢を示している国に対し、感染拡大を防ぐ手段として投与を求める考え。「生産者の声を受けて、やれることは全部やりたい」と述べた。

県が豚へのワクチン投与を国に要望するのは、2月に続いて2回目。国は野生イノシシ向けのワクチン散布は既に実施しているが、輸出に与える影響への懸念などから豚への投与には踏み切っていない。

県によると、いなべ市内の養豚場で実施している殺処分などの防疫措置が全て完了する30日以降に要望する予定。鈴木知事が農林水産省を訪れ、吉川貴盛農水相宛てに要望書を手渡すという。

鈴木知事は会見で「農場で豚コレラが発生し、明らかにフェーズが変わったと認識している。これまでも生産者の思いを受け止めて農水省に要望してきたが、より強力に要望することになると思う」と述べた。

ワクチン投与の効果を問われた鈴木知事は「(感染を)完全に解消できるかは根拠を持って説明できる立場にないが、解決に資する方法だと思う。私の立場としては、やれることは全部やりたい」と述べた。