エネ政策は脱炭素化重要 菰野町で東大の松本氏講演 三重

【講演する松本氏=菰野町福村の菰野町商工会で】

三重県内の経済団体などでつくる「21世紀のエネルギーを考える会・みえ」(小林長久会長)は24日、菰野町福村の菰野町商工会で、地区別講演会・菰野を開き、東京大学教養学部客員准教授の松本真由美氏が「再生可能エネルギーの主力への挑戦」と題して講演した。

松本氏は「世界では再生可能エネルギーの普及が非常に広がっている」とし、地球温暖化問題への取り組みとして「日本は昨年第5次エネルギー基本計画を策定し、初めて再生可能エネルギーの主力電源化を目指し、脱炭素化を図ると打ち出した。しかし課題は山積しており、その問題を今回皆さまと共有したい」と述べた。

さらに、今後予想される太陽光パネルの老朽化問題、一般家庭で太陽光発電を設置している人へのアドバイス、日本であまり普及していない洋上風力発電の現状など、日本国内で取り組まれているさまざまな再生可能エネルギーの現状を説明。

最後に松本氏は「これからのエネルギー政策は脱炭素化が重要、しかし日本はまだ挑戦の途上にある。経済性を確立し普及を広めるため、再エネの低コスト化、そして再エネ設備の周囲地域の理解を深めて設備の増加を図ることも重要。課題は多いが再生可能エネルギーの技術は元々日本の強み、この分野の技術開発が日本の成長につながる可能性もある」と述べた。

松本氏は熊本県出身。上智大学外国語学部卒、平成20年から研究員として東京大学での環境・エネルギー分野の研究、教育活動に携わる。平成26年4月から現職。

講演会には北勢地域の商工会会員ら約70人が参加した。同会は低炭素社会を実現するため、毎年県内3カ所でエネルギーや環境問題をテーマにした講演会などを開いている。