吉川氏・27市町でリード 参院選三重選挙区 結果分析

参院選三重選挙区(改選数1)で再選した吉川有美氏(45)の得票率は50・27%で、初当選した平成25年の得票率を6・04ポイント上回った。県内27市町で野党統一候補の新人芳野正英氏(44)の得票を上回った。旧民進系の地盤である北勢でも四日市市を除く9市町で芳野氏を上回る善戦ぶり。特に桑員地域でのリードが顕著で、岡田克也衆院議員(三重3区)の牙城にも切り込んだ。

吉川氏は保守層の厚い南勢や東紀州、伊賀地域で芳野氏に10ポイント以上の差を付けた。北勢10市町の合計では芳野氏にリードを許したが、その差はわずか2千票ほど。鈴鹿市や亀山市は僅差で競り勝ち、桑名市や木曽岬、川越両町では得票率を3ポイント以上離した。

一方、芳野氏が吉川氏の得票を上回ったのは、地元の四日市市と革新系が強い玉城町の2市町だけで、いずれも得票率が50%に達していない。南勢や伊賀地域で吉川氏に奪われた分を北勢で補おうとしたが、その北勢でも票差を広げることができなかった。

ただ、自民票も伸びなかった。吉川氏の県全体の得票数は約37万9千票で、6年前からの上積みは6千票ほど。自民、公明両党が比例代表で獲得した得票の合計は約36万票と吉川氏の得票数と大差なく、無党派層への広がりは低調とみられる。

対する芳野氏の得票数約33万票は、野党4党の合計約28万票を大幅に上回った。野党共闘によって幅広い支持層から票を獲得しただけでなく、無党派層への支持拡大にも一定効果がみられた。