与党勝因は地道な活動 参院選 三重県内各政党が代表会見

参院選の投開票から一夜明けた22日、三重県内各政党の代表らが県庁で記者会見に臨んだ。再選を果たした自民党現職の吉川有美氏(45)を支援した与党の県内代表らは「空中戦」に傾注した3年前の反省から、地道な活動も強化したことが勝利につながったと分析。一方、敗北を喫した野党統一候補の芳野正英氏(44)を支援した県内組織は、野党の分裂や無所属での出馬という「分かりにくさ」を敗因に挙げた。

自民党県連の選対本部長代理を務めた水谷隆元県議は、握手などの地道な活動を徹底したことに加え、安倍晋三首相ら大物政治家の相次ぐ来県が勝利に結びついたと分析。「党本部から相当な後押しがあって陣営が引き締まり、一丸となることができた」と語った。

また、旧民進党代表を務めた岡田克也衆院議員が拠点とする北勢でも吉川氏の得票が上回ったことについて、水谷氏は「党本部も岡田さんを意識し、絶対に負けられないと思っていた」と説明。「(岡田氏の)求心力は落ちているのではないか」と語った。

吉川氏を推薦した公明党県本部の中川康洋代表は「特に党の女性層に受け入れられたと感じている」と語った。三重など中部の県本部が支援した新妻秀規氏(49)が比例代表で当選したことには「至上命令だった。本当に感謝している」と満面の笑みで喜んだ。

野党共闘については「前回に比べて、共闘体制が実質的なことも含めてどこまでできていたのだろうか。政策的な一致があったのだろうか」と指摘。一方、自公の協力体制については「20年の歴史あるスクラムから来る政治の安定が受け入れられた」と語った。

芳野氏を擁立した三重民主連合の中川正春会長は終始、うつろな表情。敗因について、国政政党に所属せずに無所属として戦う「分かりにくさ」があったと説明。「知名度不足を克服できるインパクトが足りなかった。投票率の低さも影響した」と語った。

その上で、野党が分裂して選挙戦に臨んでいる状況について「もうこんな中途半端な選挙をしていては国民から信頼を得られない」などと述べ、野党の結集に努めると説明。「安倍政権への対立軸として信用される体制を作りたい」と述べた。

芳野氏を推薦した立憲民主党県連の芝博一代表は、ため息をついて着席。敗因について「野党が混乱し、分かりにくい構図になっていることは、候補者にとって不運だった。ある意味では知名度が上がらないマイナス要因の一つだった」と述べた。

同じく芳野氏を推薦した国民民主党県連の幹事長で元四日市市議の中森慎二氏は「結果として一歩及ばず大変に残念なこと」と振り返り、敗因について「野党統一候補の調整に時間を要した。一枚岩となる取り組みに遅れがあった」と語った。

三重選挙区の候補者を取り下げた共産党県委員会の大嶽隆司委員長は「改憲勢力の3分の2議席獲得を打破できたことは野党共闘の大きな成果だ」としつつも暗い表情。芳野氏の敗因は「支持政党のない層に幅広く伝える時間や力がなかった」と語った。

一方で「今後も野党統一候補を立てる」と述べ、野党共闘への意欲を示した。自民党からの野党共闘に対する批判には「パターン化している。野党を分断するための批判だと思うが、それによって野党共闘がぐらつくことはない」との考えを示した。