持続可能な社会目指そう 津でみえアカデミックセミナー 朴三重大教授が講演

【津】県生涯学習センターの「みえアカデミックセミナー2019」が20日、三重県津市一身田上津部田の県文化会館であり、三重大学人文学部の朴恵淑教授(65)が「三重の環境と国連持続可能な開発目標(SDGs)」と題して講演した。朴教授は「三重だからできる持続可能な社会がある」として、過去の教訓を未来に生かす大切さを話した。

朴教授は昭和30年代から石油化学工場の大気汚染で多くの健康被害を出した四日市公害に言及。「まだまだ苦しんでいる人がいる」としつつも「裁判の判決で加害企業の共同責任や病気との因果関係を認め総量規制をしたことは素晴らしい」と評価した。

PM2.5など近年の大気汚染問題について「経済と環境のバランスを取るのは現実的には難しいが不幸な四日市公害を経験した三重だから言えることがある」と述べた。

国連が17項目を掲げたSDGsに至る経緯や国内の動向を解説。世界的に拡大するプラスチックごみ問題について「三重は10年前からレジ袋を有料化しているトップランナー。持続可能な社会を三重から進めていきましょう」と呼び掛けた。

同セミナーでは大学など県内15の高等教育機関が県民に向け公開講座をする。この日は約90人が聴講し松阪市小舟江町の大森泰子さん(74)は「すごく分かりやすくためになった。積極的にSDGsの活動に参加したい」と感想を話した。