鈴鹿の解体作業員殺人事件 交際男証言「2人で計画」 津地裁・証人尋問 三重

三重県鈴鹿市で昨年5月、解体作業員横山麗輝さん=当時(25)=が殺害された事件で、殺人と暴行の罪に問われた妻で元飲食店経営横山富士子被告(46)=同市稲生塩屋一丁目=の裁判員裁判の証人尋問が19日、津地裁(田中伸一裁判長)であった。富士子被告と不倫関係にあった上山真生受刑者(30)=同罪で懲役14年の実刑確定=が出廷し、計画性を否定する富士子被告の主張に真っ向から反論した。

上山受刑者は、富士子被告と麗輝さんの離婚が白紙に戻った昨年5月5日を境に、富士子被告と自宅アパートで麗輝さん殺害の計画を話し合ったと証言。アリバイ作りのため、富士子被告の出勤中に上山受刑者が麗輝さんを自宅で襲って台所の包丁で殺害すると決め、富士子被告の母親に犯行当日の送迎を依頼したと述べた。

また、計画を話し合った日に「下見」として富士子被告と麗輝さん宅を訪れ、玄関の鍵の開け方や包丁の置き場所を教わったほか、自宅までの経路についても説明を受けたとした。

犯行当日は富士子被告の携帯電話のGPS機能で麗輝さんの居場所を確認してから玄関のカードキーを受け取り、元は富士子被告に護身用として渡していたスタンガンを持って襲撃を決行。失敗により逃亡を考えたが、富士子被告に電話で呼び出され、麗輝さん殺害に至ったとした。

上山受刑者は、あらためて首を絞めた行為も富士子被告によるものと主張。富士子被告については「洗脳されていた。憎い。けどどうでもいい」と語った。

起訴状などによると、富士子被告は上山受刑者と共謀して昨年5月13日午前0時15分ごろ、同市稲生塩屋一丁目の麗輝さん方で麗輝さんに首を絞めるなどの暴行を加え、同午前4時5分―40分ごろまでの間、同市道伯町のスナックで、麗輝さんの首を延長コードで絞めつけて殺害したとしている。