参院選三重選挙区 3候補、あす審判 「最後のお願い」行脚へ

参院選は21日、投開票される。三重選挙区(改選数1)は、自民党現職の吉川有美氏(45)=公明党推薦=、NHKから国民を守る党の新人、門田節代氏(51)、野党統一候補の無所属新人、芳野正英氏(44)=立憲民主、国民民主党推薦(届け出順)が舌戦を繰り広げてきた。吉川、芳野の両陣営は20日、県内各地で「最後のお願い」に臨む。

三重選挙区は、自民党と野党統一候補が激突する一人区で、参院選の全体を占う「激戦区」と位置付けられる。各党は自民党総裁の安倍晋三首相や立憲民主党の枝野幸男代表ら大物を相次いで投入してきた。

6年前の参院選三重選挙区で15年ぶりに議席を獲得した自民にとって、今回は議席の死守が至上命令。公示前から菅官房長官が来県し、安倍首相は延べ2日間にわたって県内で支持を訴えた。

吉川氏は「最後の訴え」に北勢を選んだ。20日は四日市市と桑名市の12カ所で街頭演説に臨む。防衛相や党幹事長を務めた石破茂衆院議員が応援弁士として来県し、ほぼ終日、吉川氏に付き添う。

芳野氏に候補者を一本化した野党は、衆院選で野党統一候補が当選した3年前の再現を目指す。知名度不足は解消しつつあるが、報道各社が「対抗馬の優位」を伝える中で、浮動票の取り込みが勝敗を分ける。

芳野氏は20日、津、亀山、鈴鹿、四日市、桑名の5市を巡り、14カ所で街頭演説に臨む。立憲民主党の選対委員長で「ミスター年金」の異名を持つ長妻昭衆院議員が鈴鹿市内の2カ所で応援演説に立つ。

門田氏は「NHKをぶっ壊す」をキャッチフレーズに、スクランブル放送の導入などを訴えてきた。インターネット上で「強烈だ」「衝撃的」などと注目を集める政見放送が投票に与える影響に注目される。

県選管は19日、開票作業のリハーサルを県庁で実施した。約30人の職員が各市町からファクスや電子メールで開票結果を受け取り、インターネットなどで速報する手順を実践で確認した。

県選管の横山啓書記長はリハーサルに先立つあいさつで「4月の統一地方選よりも作業が複雑になっている。正確かつ迅速な作業を心掛け、当日は万全の体調で臨んでほしい」と職員らに呼び掛けていた。