参院選三重選挙区 首相再び、吉川氏応援 芳野氏は鈴鹿に遊説集中

【左写真:演説で吉川氏(左)への支援を訴える安倍首相/右写真:県議らと演説する芳野氏(中央)】

安倍晋三首相は18日、参院選三重選挙区(改選数1)に立候補する自民党現職、吉川有美氏(45)の応援で来県し、四日市市内で街頭演説。「吉川をもう一度勝たせてほしい」と訴えた。一方、野党統一候補で無所属新人の芳野正英氏(44)は、報道各社が「吉川氏の優位」と伝える鈴鹿市内に集中して遊説を展開。「鈴鹿で勝てば必ず逆転できる」と支持を求めた。

安倍首相の来県は四日の公示後、二度目。伊勢、松阪、鈴鹿、桑名の4市を巡った12日とは対照的に、今回は四日市市に絞った。四日市市の情勢が厳しいと判断し、てこ入れを図る狙いがあったとみられる。

安倍首相は正午ごろ、同市諏訪栄町の近鉄四日市駅前で開かれた吉川氏の街頭演説に出席。約千人(主催者発表)の聴衆に「大変な激戦となっている。まさに横一線の戦い」と情勢の厳しさを強調した。

その上で「共産党は、自衛隊を解消すると言っている。対抗馬は、その共産党に応援されている」と芳野氏を批判。「災害のときにどうするのか。そんな候補者に負けるわけにはいかない」と語気を強めた。

演説後は吉川氏とともに商店街を練り歩き、通行人とハイタッチした。地元の若者とラーメン店で昼食を取った後、吉川氏と諏訪神社を参拝して必勝を祈願。滋賀県近江八幡市に向かった。

芳野氏はこの日、鈴鹿市内を選挙カーでくまなく巡った。午前8時ごろから午後6時前まで、駅前や住宅地、神社など約20カ所を訪れ、中川正春衆院議員や地元選出の県議らと演説に立った。

芳野氏は同市一ノ宮町の都波岐神社前で「経済の効率だけを求める政治を変えないと、格差が拡大して地域に住み続けることができなくなる。格差をなくし、福祉を充実させて暮らしを守る」と決意を語った。

その上で、報道各社の選挙情勢で芳野氏の厳しさが伝えられていることから「現職の相手候補に一歩足りない。残り3日、皆さんの力で声を広めていただき、あと一歩を押し上げてほしい」と支持を訴えた。

同市自由が丘二丁目の公園で応援演説した藤田宜三県議は、芳野氏を「衆院議員の秘書として政治の世界を歩いてきた。即戦力になる」と評価。「とにもかくにも国政に送ってほしい」と住民らに支援を求めた。