鈴鹿の解体作業員殺人事件 夫の殺害、妻認める 津地裁 三重

三重県鈴鹿市で昨年5月、解体作業員横山麗輝さん=当時(25)=が首を絞められて殺害された事件で、殺人と暴行の罪に問われた、妻で元飲食店経営横山富士子被告(46)=同市稲生塩屋一丁目=の裁判員裁判初公判が17日、津地裁(田中伸一裁判長)であり、富士子被告は「(間違い)ないです」と起訴内容を認めた。

検察側は冒頭陳述で、「昨年1月ごろから共犯者である交際相手と不倫関係となり、結婚して一緒になるために被害者との離婚を望むようになった。同年5月に一度は離婚への合意を得たが直前で翻され、絶望を感じて共に殺害を決意した」と主張。交際相手による自宅襲撃後、経営するスナックに現れた被害者に睡眠薬を飲ませて、眠りについた被害者の首を交際相手が延長コードで絞める横で、脈を測ったなどとした。

弁護側は、「不倫関係に気付いた被害者による富士子被告への度重なる暴力や、自分への殺害をほのめかす言動に耐えきれなくなった交際相手が突発的に殺害を決意した。結果的にそれを止めきれないまま富士子被告も殺害に加担した」と主張。「富士子被告が語る言葉に耳を傾けて中立かつ公平な判断を」と述べた。

起訴状などによると、富士子被告は交際相手の上山真生受刑者(30)=同罪で懲役14年の実刑が確定=と共謀して平成30年5月13日午前0時15分ごろ、同市稲生塩屋一丁目の麗輝さん方で麗輝さんの首を絞めるなど暴行。同午前4時5分―40分ごろまでの間、同市道伯町のスナックで、麗輝さんの首を延長コードで絞めつけ、頸部(けいぶ)圧迫により殺害したとしている。