紀勢線全通60周年を祝う 熊野市駅で記念式典 三重

【ロゴマークが付いた記念列車=熊野市駅で】

【熊野】紀勢線が全線開通して60周年を迎えた15日、JR東海は記念セレモニーを三重県の熊野市駅で開き、関係者らが出席した。

紀勢線(384・2キロ)は亀山駅と和歌山県の和歌山市駅を結ぶ。昭和34年7月15日に三木里(尾鷲市)―新鹿(熊野市)間がつながり、全線が開通した。

セレモニーは、県立木本高校吹奏楽部の演奏で開幕。河上敢二市長が「これまで紀勢線が果たしてきた大きな役割に感謝申し上げたい」とあいさつした。

この日、沿線に自生するハマユウなどをデザインしたロゴマークが付いた記念列車の特急「紀勢本線全通60周年号」(4両編成)が、乗客約200人を乗せて名古屋駅に向けて運行した。熊野市駅で乗客は、ロゴマークが入ったメモ帳や同市特産の新姫を使ったあめが手渡されていた。

愛知県豊橋市の会社員河合公紀さん(37)は「普段は見ることができない海岸線や集落などの景色を楽しみたい」と笑顔で話した。

60年前、紀勢東線の運転士だった伊勢市御園町上條の東浦武夫さん(91)は電車を見送り「東西が連結した60年前に熊野市で花束をもらったのを覚えている」と感慨深そうに話していた。