参院選で「チャットボット」 三重県選管が全国初導入、質問に自動回答

【県選管が導入した参院選のチャットボット=県庁で】

選挙の情報を気軽に入手してもらおうと、三重県選管は4日に公示された参院選に合わせて、有権者からの質問に自動で回答するプログラム「チャットボット」を導入した。県としてチャットボットを導入するのは初めて。県選管によると、選挙の質疑応答に特化したチャットボットの導入も全国で初の試みという。県選管のホームページからアクセスできる。

チャットボットは、インターネット上でリアルタイムに会話する「チャット」と「ロボット」を掛け合わせた言葉。文章などを通じて自動的に会話する。民間では顧客の質問に対する回答などで使われている。

県選管の横山啓書記長が5月、都内で開かれた自治体向けシステムの見本市でチャットボットを見つけたことがきっかけ。県が全庁的にスマート自治体を目指す中で、実証実験として導入することにした。

導入に当たり、県選管は約70通りの想定問答を用意。画面上で質問の項目をクリックしたり、文章を入力したりすると、瞬時に回答が表示される。一部の項目ではAI(人工知能)も導入している。

例えば「三重県選挙区の候補者は」と入力すると、立候補者の名前が届け出順に表示される。入場券に関する項目で「届かない」をクリックすると、入場券がなくても投票できる旨の回答があった。

チャットボットの導入により、職員の負担軽減も期待される。選挙に関する質問の多くは電話で寄せられ、県や市町の職員が対応しているが、チャットボットの利用が増えれば投開票の準備などに専念できるメリットもある。

横山書記長は「選挙の情報はホームページにも記載しているが、チャットボットを導入したことで知りたい情報にアクセスしてもらいやすくなったと思う。気軽に利用してほしい」と話している。