参院選三重選挙区 首相来県、吉川氏を応援 芳野氏には元建設相

【演説する安倍首相(左)と中村氏】

安倍晋三首相は12日、参院選三重選挙区(改選数1)で2選を目指す自民党現職、吉川有美氏(45)の応援で来県した。伊勢神宮外宮前など県内4カ所で街頭演説。「地域の生活を守るため、吉川さんに仕事をしてもらおう」と訴えた。一方、元建設相で無所属の中村喜四郎衆院議員(茨城7区)は同日、野党統一候補の新人、芳野正英氏(44)の応援で来県。「国民をなめている政治に鉄槌(てっつい)を下すため、芳野さんを勝ち抜かせてほしい」と呼び掛けた。

■「三重の壁突き破る」 安倍首相、4カ所で街頭演説
安倍首相は正午ごろ、伊勢神宮外宮前で開かれた吉川氏の街頭演説に出席。約千人(主催者発表)の聴衆に「三重県はいつも自民党にとって大変困難な壁。なんとかこの壁を突き破りたい」と訴えた。

安倍首相は演説で「憲法に自衛隊を明記する」と述べ、改憲の審議に応じない野党を批判。「私たちのように責任を果たして議論するか、責任を放棄して審議もしない候補者を選ぶかを決める選挙」と訴えた。

平成28年の伊勢志摩サミットにも言及。「世界の7人の首脳が集まった。伊勢神宮では、みんな真剣な面持ちで深々と頭を下げていた。ここはやはりそういう場所だと思う」と振り返った。

締めくくりに吉川氏らとガンバローを三唱し、沿道に集まった人らとハイタッチ。伊勢市内で昼食をとり、外宮前を練り歩いた。午後も松阪、鈴鹿、桑名の各市で吉川氏の街頭演説に出席した。
■対自民へ闘志 中村氏が鼓舞
中村氏は午後7時40分ごろ、四日市市下之宮町の市地域総合会館あさけプラザで開かれた芳野氏の個人演説会に出席。400人(主催者発表)の支持者らを前に「みんなの力で政治を取り戻す」と訴えた。

中村氏は演説で、参院選三重選挙区で野党が敗北した6年前と野党が勝った3年前の違いは、投票率にあるとの見解を披露。「投票率が上がれば野党が勝つ。一人一人が5人に声を掛ければ必ず勝つ」と訴えた。

「最強の無所属」と呼ばれ、過去8回の選挙を無所属で戦った自らの経験を踏まえて「自民党にたたかれるほど、闘志が燃える」と陣営を鼓舞。芳野氏を「腰が低く、勉強もする、努力家」と評価した。

演説の冒頭、マイクを手にした中村氏は舞台から降りて支持者らと同じ目線で演説。これに先立ち、同市安島二丁目の市文化会館といなべ市大安町の大安公民館でも芳野氏の応援演説に臨んだ。