元JA臨時職員、横領認める 懲役1年6月を求刑 津地裁初公判 三重

三重県の伊勢農業協同組合(JA伊勢)の臨時職員として勤務していた際に、南伊勢町から収税業務の委託を受けて収納した現金約51万円を着服したとして、業務上横領の罪に問われた南伊勢町古和浦、介護施設職員三浦和女被告(58)の初公判が11日、津地裁(田中伸一裁判長)であり、三浦被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。検察側は懲役1年6月を求刑して即日結審した。判決は22日に言い渡される。

検察側は冒頭陳述で、「平成29年4月に臨時雇用者として再雇用され、税金等の収納業務に従事するようになったが、30年5月ごろから着服した金を借金返済やパチンコ代に使うようになった」と指摘。続く論告で、「窓口で一人で収納業務に従事した立場を利用した態様は悪質。常習的犯行であり、利欲的かつ自己中心的な動機に酌量の余地はない」と強調した。

弁護側は最終弁論で、「状況に注意していれば未然に防ぐことはできた。組合側にも資金の管理方法に問題があった」と主張。罪を素直に認め反省している点や、家族を通じて被害弁償が済んでいる点などから執行猶予付判決を求めた。

論告などによると、三浦被告は30年10月29日から31年2月12日ごろまでの間、10回にわたり当時勤務していた南伊勢町役場南島庁舎内の同組合南島支店で町県民税等として収納した現金計51万400円を自分で使うために着服、横領した。