参院選三重選挙区 本誌世論調査 吉川氏リード、芳野氏追う

伊勢新聞社は参院選三重選挙区(改選数1)と比例区の世論調査を実施した。選挙区では自民党現職の吉川有美氏(45)がリードし、野党統一候補で無所属新人の芳野正英氏(44)が追う展開。NHKから国民を守る党の新人、門田節代氏(51)は厳しい戦いとなっている。ただ、有権者の約半数は投票する候補者を決めておらず、情勢は流動的だ。

調査は公示翌日の7月5日から4日間にわたって実施した。無作為に抽出した県内の有権者で「投票に行く」と答えた人に対し、投票する予定の候補者や政党などを質問。500人から有効回答を得た。

■選挙区
吉川氏は県内全域で幅広い支持を獲得している。特に伊勢志摩地域や伊賀地域での支持が厚い。一方、津市や北勢では芳野氏に劣る地域もあり、終盤に向けて自民の支持層以外の票を固められるかが課題となる。

芳野氏は野党統一候補として立憲民主党や共産党の支持層を固めるが、吉川氏の支持には及んでいない状況。特に、鈴鹿市での支持が吉川氏の半数程度にとどまり、南部での知名度不足も顕著に表れている。

門田氏は県内全域で支持が広がっていない。当初は予定していなかった街頭演説を9日に実施し、11日には政見放送もあったものの、選挙ポスターの掲示が遅れるなど、厳しい戦いを強いられている。

一方、投票する候補者を「まだ決めていない」と答えた人は、全体の52%に上り、特に北勢での割合が多い。このため、北勢の無党派層をいかに取り込めるかが、勝敗を左右することになりそうだ。

■比例区
比例区で投票する政党を「決めている」と答えた人も全体の約半数を占めた。このうち、投票する予定の政党は自民党と答えた人が最も多く、約3割。次いで多かったのは立憲民主党の約1割だった。

北勢の一部を除き、自民党が県内のほぼ全域で最多だった。立憲民主党は津市などで健闘するも、自民党には及んでいない。他の政党は、多い順に公明党、共産党、日本維新の会、国民民主党となっている。

<安倍政権「支持」が僅差で上回る 津、鈴鹿で「不支持」多く>

伊勢新聞社は参院選の世論調査に合わせ、安倍政権の評価を尋ねた。安倍政権の支持率は45%で、不支持の44%を僅差で上回った。残る11%は「どちらとも言えない」もしくは「分からない」と答えた。

調査結果によると、菰野町や朝日町を除く北勢や松阪地域、伊勢志摩地域などで支持が不支持を上回っている。特に伊賀地域での支持率が高い。一方、津市や鈴鹿市などでは不支持が上回っている。

伊勢新聞社が過去に実施した世論調査による安倍政権の支持率は3年前の参院選時が39%で、不支持の37%を上回っていた。一方、2年前の衆院選では支持率が36%となり、不支持の39%を下回った。