伊勢湾台風60年、9月にシンポ 木曽岬町で災害訓練も 三重

鈴木英敬三重県知事は10日の定例記者会見で、今年で発生から60年を迎える伊勢湾台風のシンポジウムなどを9月19―21日に四日市市で開くと発表した。同月1日には伊勢湾台風を上回る規模の「スーパー伊勢湾台風」に備える訓練を木曽岬町役場で実施する。

シンポジウムは9月19と20の両日、四日市市西新地のプラトンホテル四日市で開催。全国の自治体職員向けに平成23年度から開かれている「自治体災害対策全国会議」を県内に誘致し、大規模風水害への備えをテーマに講演や公開討論会を開く。

同月21日には、同市安島一丁目の都ホテル四日市で追悼式典を開催。遺族や自治体の首長が献花し、黙とうする。ホテル近くのじばさん三重で研修会を実施。気象データを元に伊勢湾台風を振り返り、地元の学生らが学校での防災対策を発表する。

同月1日の訓練は桑名、いなべ、木曽岬、東員の4市町と合同で実施。高潮や洪水の発生を想定し、避難誘導の手順などを確認する。住民に防災無線で避難を呼び掛けるほか、木曽岬町の高齢者や障害者を、浸水被害の可能性が低いいなべ市にバスで避難させる。

鈴木知事は「伊勢湾台風は尊い命と莫大(ばくだい)な財産が失われた未曽有の大災害。被災者や遺族が高齢化する中、災害から学んだ教訓を風化させることなく、次世代につなぐ必要がある。県民の防災意識を高め、防災の日常化の一助にしてほしい」と述べた。

県によると、伊勢湾台風は昭和34年9月26日、潮岬に上陸。伊勢湾沿岸を中心として、高潮による大規模な浸水被害が発生した。県内では1233人が犠牲に上り、5688人が負傷。48人が行方不明となった。