「安倍総理の英断」 ハンセン病家族訴訟 控訴しない方針に三重県知事

【定例記者会見に臨む鈴木知事=三重県庁で】

鈴木英敬三重県知事は10日の定例記者会見で、元ハンセン病患者の家族に対する賠償を国に命じた熊本地裁判決で、政府が控訴しない方針を決めたことについて「安倍総理の英断を歓迎し、評価したい」と述べた。

鈴木知事はハンセン病問題を「患者や家族に対する差別や偏見が長年にわたって続き、大変つらい思いをさせてきた事案」とし、自らも「家族に寄り添う対応を期待したい」とコメントしてきたと説明した。

その上で、安倍晋三首相は元患者への賠償を命じた判決の控訴を断念した小泉純一郎首相(当時)の官房副長官だったと紹介。今回の判断について「さまざまな思い入れがあったと推察している」と述べた。

「今後は救済の範囲などが議論になると思う」との見通しを示した上で「当事者の方々に寄り添ってほしい。当事者の方々も高齢化しているので、政府にはスピード感を持って議論してもらいたい」と求めた。

県の対応については、政府が元患者の家族に対する窓口の開設や情報提供などを都道府県に要請することを想定した上で「国の制度設計を注視し、やれることをしっかりやりたい」と述べた。