SNSの犯罪被害防ごう 三重県警、LINEで青少年啓発 全国初

【ライン広告について説明する担当者と若樫サポーター=津市の県警記者クラブで】

会員制交流サイト(SNS)を利用する青少年の犯罪被害を防ごうと、三重県警は20日から、全国初の試みとして「LINE」の有料広告枠を利用した啓発用広告の運用を開始する。

県警少年課によると、全国でSNSの利用に起因した青少年の犯罪被害者数は平成29年に1813人と過去最多になった。昨年も1811人と高止まりし、県内でも児童買春・児童ポルノ禁止法や青少年健全育成条例違反などで17人が被害に遭った。

被害者の大半が中高生であることから、世代に併せた対策として、予算約190万円を計上してSNSを使った広報啓発を企画。県教委が29年に集計したアンケートで、中高生の利用率が8割強を占めるLINE上で、啓発広告を掲載することを決めた。

広告は中高生の長期休暇に併せて期間限定で夏、冬、春の計3回実施。第1弾は7月20日から8月末までを予定している。県内の12―17歳のLINE利用者約6万6千人を対象に数種類の広告を配信し、クリックすると県警の専用ホームページにつながる。

県警ホームページでは、政府広報による啓発動画と警察庁配信の漫画のほか、独自の取り組みとして質問に答えて対応力を測る「SNS被害危険度チェック」と、少年警察学生ボランティア「若樫サポーター」が作成した写真と物語で被害実態を訴える約2分間のショートムービーを掲載。県内各関係機関の連絡先とのリンクも掲載している。

若樫サポーターとして参加した四日市大学4年の柳川茜さん(21)は「知らない人とつながる機会が増えれば、強い意志を持たないと乗せられて被害に遭ってしまうかもしれない。SNSは便利で楽しいイメージがあるが、少しでも怖さを知ってもらうきっかけにしてもらえたら」と話した。