
【伊勢】三重県伊勢市楠部町の四郷地区コミュニティセンターで9日、プロの料理人が教える料理教室が開かれた。「新元号を料理で祝う」をテーマに、伊勢志摩産タイの姿造りをはじめ、頭に「れ」「い」「わ」の付く食材などを使った多彩な料理を地域住民ら学んだ。
市内の和食料理人河本信光さん(69)らを講師に迎え、50―70代の住民32人が参加した。
祝い事に欠かせないタイの造りは、尾頭を盛り付けに使うため、頭を残して三枚おろしに。河本さんは「骨を感じながら包丁を入れて」「力まかせではなく、刃を入れる角度が大事」などと説明しながら実演した。三枚おろしに挑戦した同市朝熊町の羽根洋和さん(75)は「いつも自己流だったが、包丁の入れ方など勉強になった。何でも挑戦。男性ももっと参加を」と話していた。
そのほか、レンコンとエビすり身のはさみ揚げ、インゲンの酢みそ和え、ワカメの赤だしなど、伊勢志摩の食材を取り入れたメニューを、参加者らが協力して仕上げた。