最古の「鳥羽城絵図」紹介 市立図書館でパネル展 三重

【鳥羽市立図書館に展示している最古の鳥羽城絵図のパネル=同市大明東町で(市教委提供)】

【鳥羽】三重県鳥羽市大明東町の市立図書館で9日、鳥羽城を描いた最古の絵図を紹介するミニパネル展が始まった。1659―1673年ごろに描かれた絵図で、これまで最古とされていた絵図よりも10―20年ほど古い。市教委の豊田祥三文化財専門員(44)は「今後、新しい絵図が見つかった際、年代を見分ける判断材料になる」と話している。

鳥羽城は水軍大名・九鬼嘉隆が1594年に築城。大手門が海に面した全国的にも珍しい「海城」で、明治4年ごろ廃藩置県に伴い、取り壊された。これまでは、1680年ごろに描かれた県所蔵の「樋田文庫図」が最古とされていた。

今回見つかった絵図は、松江歴史館が所蔵する「極秘諸国城図」に含まれる全国74の城絵図の一つ。同絵図には最古の江戸城や大坂冬の陣で真田幸村が築いた大坂城の出城「真田丸」の絵図も含まれている。

「鳥羽城絵図」が含まれていると聞いた豊田専門員が同歴史館を訪ね、城下街の寺院や道路の表現の違いから最古の絵図と判明。九鬼氏の次に鳥羽を治めた内藤氏の二代目・忠政の時代の城や城下街の様子を知る資料として重要という。

パネル展は15日まで(10日休館)。17日―9月1日までは、同市鳥羽一丁目の市歴史文化ガイドセンターに展示する。また、7月13日には市民文化会館(同市鳥羽三丁目)で、豊田専門員が「新発見!鳥羽城絵図~鳥羽城と城主の変遷」と題し、講演する。パネル展、講演会共に無料。問い合わせは市教委=電話0599(25)1268=へ。