県議選で違反、認める 被告男、運動員に報酬 津地裁初公判 三重

三重県議選(3月29日告示、4月7日投開票)で鈴鹿市選挙区から出馬した候補者を当選させるために事前運動を働きかけたなどとして、公職選挙法違反(事前運動、日当買収)の罪に問われた鈴鹿市国府町、大工藤田直躬被告(71)の初公判が8日、津地裁(平手一男裁判官)であり、藤田被告は「その通りです」と起訴内容を認めた。

検察側は冒頭陳述で、「かねて応援していた市長選立候補者の選挙運動を通じて候補者と知り合い、平成15年に市議選に立候補したときから支援してきた」と指摘。候補者が市議選から県議選に鞍替えを決めた後も支えたが支持が広がらず、運動員の確保に難航したことから今年2月下旬、同居する孫=同罪による略式起訴で罰金50万円、追徴1万円の刑が確定=に報酬を支払って運動員を探すよう依頼し、集まった孫の知人らにチラシ配布や演説中の通行人に手を振るといった選挙運動をさせたとした。

起訴状などによると、藤田被告は特定の候補者を当選させるため、孫と共謀して届け出前の3月17―31日ごろまでの間、選挙運動者10人に運動への報酬として金銭を供与する約束をし、同30―4月8日までの間、うち7人に報酬として現金合計25万6千円を支払ったとしている。