参院選みえ・3候補者の横顔

吉川有美氏(45)、NHKから国民を守る党の新人、門田節代氏(51)、無所属の新人、芳野正英氏(44)

4日に公示された参院選の三重選挙区(改選数1)では、自民党の現職、吉川有美氏(45)、NHKから国民を守る党の新人、門田節代氏(51)、無所属の新人、芳野正英氏(44)(届け出順)が21日の投開票に向けて有権者に支持を訴えている。3人の横顔に迫った。

【吉川有美氏】

初当選の翌年、長女の心優ちゃんを出産し、夫との3人家族となった。膝の上に乗せて仕事をしたり、一緒に折り紙をしたり。公務の忙しさから、電車での移動中が娘と過ごせる数少ない時間だ。

母親になったからこそ実現した政策も。災害時に水や電気のない環境でも授乳できるよう、従来は法で規制されていた液体ミルクの国内製造を認めるよう厚労省や消費者庁に働き掛け、法改正が実現した。

県内唯一の女性国会議員として「女性の声を届けることが使命」と感じる。子育ての経済的負担が大きいと考え、社会保障制度の改革を唱え、幼児教育・保育の無償化が実現する見通しとなった。

幼い頃は「忍者になりたかった」という。友達と木登りなどの「修行中」に励んでいたところ、開発によって山肌が削られているのを見たことが、自らが専門分野とする環境への関心につながっている。

斎藤十朗氏以来、15年ぶりの自民系参院議員。「一期生はぞうきん掛け」という斎藤氏の教えを胸に、先輩議員の下働きで仕事を学んだ。「再選したら環境ビジネスで三重県を発展させる」と意気込む。

 

【門田節代氏】

昨年7月、NHKから国民を守る党の代表を務める立花孝志氏に電話をしたことが出馬のきっかけ。「ネット動画を見て面白半分で電話した」というが、立花氏から直々に打診されて出馬を決めた。

それまで政治に全く興味がなかったわけではない。20数年前、女性の政治参画を促す政治スクールに入った。ところが、講義の内容は「議員から愚痴を聞かされるだけで具体性はなかった」と振り返る。

その半面、実際に地方議員を当選させてきた立花氏を「とにかく正直」と評価する。「ファミレスの店員を議員にするなど、実行力がある。パンフレットやポスターを作ってるだけのような活動とは違う」
選挙戦はNHKの問題に的を絞るが、いじめの根絶にも強い思いを抱く。県のいじめ防止サポーターに登録し、週に三回ほど子どもの見守り活動にも携わる。「警察にいじめ専門の部署を作るべき」
大阪府松原市出身。20年前、結婚で三重に移り住んだ。趣味は映画鑑賞。好きな本は歴史評論家、原田伊織の「官賊に恭順せず 新撰組土方歳三という生き方」。座右の銘は「死んだら負け」
【芳野正英氏】

一年前、三重民主連合から打診を受けて出馬を決意した。市議や県議を経験するうちに「現場を変えるには国の制度から見直さなければ」と考えるように。国政進出に「いつかは」との思いを抱いていた。

中学の頃から政治に興味があった。平成元年の参院選で与野党の議席数が逆転した「マドンナ旋風」がきっかけ。大学時代は選挙事務所のスタッフを務め、卒業後は中川正春衆院議員ら三人の秘書となった。

長所は「あまり感情が高ぶらないところ」で、短所は「飽きっぽい」。趣味は歴史談義や史跡巡りで「城は300ぐらい巡った」。父親が好きだった司馬遼太郎は読み尽くし、最近は宮城谷昌光を愛読する。

尊敬する人物は県選出の衆院議員で「憲政の神様」と呼ばれる尾﨑行雄。「大政翼賛会に属せず選挙に出たところ」を敬う。座右の銘は同じく尾崎行雄の「人生の本舞台は常に将来にあり」
選挙活動を通じて知り合った真美さん(四二)と15年前に結婚。真美さんも「選挙好き」で、選挙の話題で会話が弾むという。中学三年の長男には歴史や国語を教える。長男からは「分かりやすい」と評判だ。